寄稿

金正則:SNSインサイト解析 事例(3) 在宅テレワーク

 

 

新型コロナウイルス流行と緊急事態宣言もあり、2020年のツイッターの「家で仕事」のヒット数は1ヶ月間(3月17日~4月28日)で10万7,793件。
在宅テレワークについてのキーインサイトは8つですが、大きく分けると「オンオフ分離派なのでつらい」群と「楽になった、これからも」群の2つになります。

 

1)  「オンオフ分離派なのでつらい」のキーインサイト群

「オンオフ分離派なのでつらい」に代表されるこれらのキーインサイトは、いわば在宅テレワーク抵抗派の心理と言えます。テレワークに「対応できないとまずい」それには「会社レベルの環境」への欲求、「効率、時間感覚」への悩み、「運動不足」「家庭トラブル」などの問題も抱えています。〔図1〕

 

2)  キーインサイトの例 「会社レベルの環境が必要」

それぞれのキーインサイトのうち、例えば「会社レベルの環境が必要」の価値マップをみると、その役立ちは、「大きめのパソコンがよかったな」「モニターなどが仕事場と同じにならないとはかどらない」が示すように、生活者の「在宅テレワーク環境づくり」の目指すところは「会社レベルの環境」にあるということの発見です。〔図2〕

 

3)  「楽になったこれからも」のキーインサイト群

そんな抵抗派の気持ちとは逆の「楽になった、これからも」は、在宅テレワーク歓迎派のインサイトです。
通勤時間がなくなり、時間に余裕が生まれる。そして、その時間は「癒し、ゆとり」のための時間に変わります。〔図3〕

 

4)  キーインサイトが創る新市場

インサイト群の多さから言って、「在宅テレワーク」が生活者の与えた最も大きなインパクトは「オンオフ分離派なのでつらい」の方に見てとれそうです。〔図4〕

これまで仕事と家庭は切り分ける、家庭に仕事を持ち込まない生き方をしていた人たちがその転換を迫られたわけです。そこで起る軋轢や矛盾、障害に対してさまざまな新市場が生まれます。
一方、「楽になった。これからも」の欲求である住まいの時空間を豊かにすること、リラックス投資はコロナ禍以前からの潮流でもあり、現時点で市場変化に与えるインパクトはそう大きくはなさそうです。

 

By 金正則〈シンクファーム(株) 代表取締役マーケティングディレクター〉

 

 

 

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